この記事の要約
- 意気揚々とスティックを買いに行ったものの、情報の多さに圧倒されて何も買えずに「手ぶら」で帰宅した失敗談です。
- 初心者が「こだわり」を持つことの難しさと、店員さんに相談する前に整理しておくべきポイントを整理しました。
- 自分に合った道具を効率よく見つけるための「遠回りしない選び方」を、自身の苦い経験から紹介しています。
初心者にこだわりを求めるのは酷すぎる
「よし、ドラムを始めよう」
そう決めて向かった楽器屋のスティックコーナー。そこで私を待っていたのは、壁一面に並んだ数百本の「ただの木の棒」でした。
あらかじめネットで選び方を調べてはいました。「重さを揃えるために転がしてチェックしよう」とか「素材はヒッコリー一択」とか。
でも、正直なにも分からなかった。
いざ現物を前にするとどれも同じに見えるし、転がしてみても何が正解か分からない。店員さんに聞こうにも、何が分からないのかが自分でも分からない状態。結局、情報の多さにパンクして、何も買わずに店を出てしまいました。
絶対王者「Pearl 110」は本当に正解なのか?
ネットでも店員さんからも、まず間違いなく勧められるのが「Pearl 110」。確かに、このモデルが王道と呼ばれるのには理由があります。
- 世界的なスタンダード: 国内外の数多くのプロドラマーに愛用されてきた歴史がある。
- 基準となるサイズ: 全長398mmというサイズは、スティック界の標準として設計されている。
- 圧倒的な流通量: 日本中のどの楽器屋に行っても必ず置いてある。
ただ、ここで一つの疑問が浮かぶ。この標準は、果たして「今の私」にとっても標準なのでしょうか?
世界中で選ばれているということは、体格のいい海外のドラマーも含まれています。手の大きさや筋力が違う彼らにとっての標準が、ドラムを始めたばかりの私にとって重すぎると感じるのは、実はごく自然なことだと思います。
小さいほうがいいのでは?
そこで私が見つけたのが、王道の110よりも一回り小さい「Pearl 103HC」。
| 項目 | Pearl 110HC(王道) | Pearl 103HC(今回選んだやつ) |
| 長さ | 398mm | 384mm(-1.4cm) |
| 太さ | 14.5mm | 14.0mm(-0.5mm) |
見た目の差はわずかだが、2本を並べてみると103HCの方が手元に重心が寄っているのが分かります。
握った瞬間に魔法のように上手くなるわけではない。でも、30分、1時間と練習を続けたときに、腕の疲れ方が明らかに違ってきます。わずかに軽いことで、無駄な力みが入りにくくなり、その結果、変な癖をつけずに練習を続けられるようになるのです。
実際に使ってみたリアルな感想
後日、改めて楽器屋へ行き、103HCを買い直しました。
110HCを握った時に感じた「スティックに遊ばれている感じ」が、103HCではスッと消えていた。劇的な変化ではないけれど、自分の手の延長として扱える安心感がありました。
とはいえ、スティックの合う・合わないは個人差がかなりあると思います。スティックは消耗品なので、使い潰しながら徐々に自分に合ったものを見つけるのが結局一番いいです。
そのきっかけとして、103HCは「王道からちょっと外れた」いい選択肢だと思います。
特にこだわりはないけれど、ちょっとだけオリジナリティを出したい方は、ぜひ試してみてください。
まとめ:迷う時間を「叩く時間」に変えましょう
こだわりがない人こそ、まずは「扱いやすさ」で選んでいいと思います。
王道の110がしっくりこないなら、無理に合わせる必要はない。もしあなたが楽器屋の棚の前で立ち尽くしてしまったら、迷わずPearlの103HCをレジに持っていってください。
王道への挑戦は、慣れてからでも全然遅くない。まずは自分に合った一本を選んで、ドラムを楽しみましょう。


コメント